【秀哉の囲碁入門⑫】死活について(1)入ってきた石の取り方

今回は、石の生き死にについて見ていきましょう。

前回の棋譜の続きから、「死活問題」について考えていきたいと思います。

是非、碁盤に並べながら考えてみて下さいね。

どのようにして「死活問題」になるのか

死活問題」とは、石を取ったり取られたりする戦いのことで、囲碁のとても重要な分野です。

「石が取れている(取られている)状態とは何なのか?」などについて、順を追って解説していきます。

ゆっくり学んでいきましょうね。

棋譜画像

上が前回解説した「9路盤の棋譜」です。

白28までで「陣地の境い目」が決まり、お互いに打つ場所がないということで「パス」をして終局になりました。

終局画像

こういう状況ですね。

黒29手目で「パス」をし、白30手目で「パス」をして「終局」になるのです。

しかし、

黒が29手目で「パス」をしたときに、次の白は好きなところに打つ事もできますね。

今回は、

死に石

白1と入ってきた場合を考えていきましょう。(棋譜でいうと白30になりますが、見やすくするために白1として見ていきましょう。)

白1は、黒地の中に侵入してきた手です。

こういったところから「死活問題」に発展していきます。

侵入してきた白をやっつける方法

侵入してきたこの白は、

死活問題

イメージとしては、このように陣地を作ろうとしています。

そして、白1に対して黒が思うことは、

自分の陣地に入ってきた白1を、囲んで取りたい!

です。

自分の陣地かな、と思っていた場所に相手が入ってきたら、このように思ってくださいね。

そう思ったうえで白1を取る事ができたら、「白の無理な手を咎めて、自分の陣地を守ることができた」ということになります。

ということで、取り方を見ていきましょう!

石を取るコツ①:相手がどこに打って陣地を広げようとしているのか?を考える

石を取る時以外にも言える、囲碁全般に当てはまるコツなのですが、

相手の打ちたい場所を探す」ということが大事です。

さっそく、白1の気持ちになって考えてみますね。

白1はこのように、次に白△と進んで陣地を拡大しようとしているのです。

今は「そうなんだ~」と思っていただければ十分です。

また、あとで分かってきますが、相手の陣地を狭くしていくと相手の石を取りやすくなります

今回覚えてほしいのはこの一点だけです。

相手の石を取りたいと思ったら、できるだけ陣地を狭めていきましょう

ということで、白1に対する黒の手は、

死活問題

黒2です◎

白1の陣地が広がらないようにしつつ、隅に追い込んで囲んでいますね。

OKでしょうか。

では、

死活問題

白3と打ってきたらどうしますか?

この手は左方向に進もうとしていますね。

石を取るコツ②:相手の石を閉じ込める(封鎖する)

死活問題

白が出ていかないように黒4と打って、閉じ込めましょう◎

白を隅に追い込みつつ、

白一子を「アタリ」にしています。(ご確認ください。)

死活問題

対する白は、白5とつなぐことになります。

このあと、

×の場所が黒の弱点です。(白に×の場所を打たれると、黒がアタリになってしまう事を想像してみて下さい。)

ということで、黒石が取られないようにするために、

死活問題

黒6とつなぎます◎

これで、白は左へ進めなくなりました。

隅に閉じ込めることができたのです。(「封鎖」といいます。)

さて、

この「封鎖」が完了してからが「死活問題」です。

「白を取れるのか?」「取れないのか?」という話になっていきます。

続きをやっていきますね。

石を取るコツ③:相手の石を一眼にする

死活問題

白7と打ったとしましょう。

死活問題

白7は、青丸の場所を囲んだ手ですね。

結論から言いますと、

「黒は、最終的にこの白一団を取る事ができます。」

どういうことなのかをやっていきます。

死活問題

黒と白の境目は、この緑のエリアですね。

ここを、黒と白で交互に埋めていきいましょう。

死活問題

たとえば、黒8、白9です。

これで、黒と白の境目がきっちりしました。

この時の、隅の白一団をよーく見てみてください。

どうでしょう。

白が「アタリ」になっていませんか?

石数が多くて分かりづらいですが、

黒10と打つと、白×を全て取る事ができます。

是非、碁盤に並べてご確認ください。

死活問題

こういう状況になります◎

OKでしょうか。

黒大成功ですね。

ここから我々はどのようなことが学べるのかというと、

死活問題

陣地が一つしかない石は、最終的にアタリになる」ということです。

そして、「一部屋しかない陣地」のことを「一眼」と言います。(「部屋」という表現については、また次回解説します。)

とりあえず、上の図の白は、青丸の「一眼」しかなく、最終的に取られてしまうのですね。

まとめ

さかのぼりますと、

死活問題

黒が囲んでいる陣地の中に、白1などと侵入する手は無理な手なのです。

黒の立場で言うと、

死活問題

黒2~10と打って、狭めて封鎖していくと、白を取る事ができるのでした。

仕組みとしては「白の陣地が一部屋(一眼)」しかないから取れるのですね。

是非、黒2~10までの手順を、碁盤に並べて確かめてみて下さい。

では、どうもありがとうございました!

次回は「眼(め)」について解説していきますね。

どうぞよろしくお願いします。

※続けて次の記事も見たい方はこちら:
【秀哉の囲碁入門⑬】死活について(2)「眼とは何か?」

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