【ハサミに一間トビ・トビカケ定石~定石後の狙い】囲碁教室オンラインシリーズ⑭

こんにちは!月曜級位者教室担当の俵です。
今回は、星へのカカリにハサまれたときに、一間トビする形をご紹介します。
下の図の際ですね。

ハサミに一間トビ1
今回は黒3のトビをご紹介!

ハサミに一間トビする狙い

ハサミに一間トビすると、黒に強力な厚みが生まれます。
ハサまれたら三々に入るのもおススメですが、選択肢を増やしておくと、
色々な選択ができて、有利に戦いを進めやすくなります!

ぜひご一読ください。

ハサミには三々入りもオススメ!

ハサミに一間トビ2
黒3と三々に入るのもオススメ!

まずですが、白2のハサミには、黒3と三々に入るのも基本形であり、オススメです。
続いて、白の選択肢はAかBのどちらかになります。

ハサミに一間トビ3
黒の実利・白の厚みのワカレ

白がAの4からオサえたら、黒11までが定石の進行です。
黒の実利、白の厚みのワカレとなり、互角です。

ハサミに一間トビ4
黒の実利・白の厚みのワカレ、△が大切

白がBの4からオサえる場合は、△辺りに、白の構えがいることが前提です。
白8まで、黒の実利、白の厚みのワカレで互角です。
なお、△がない状態で、白がこの定石を選択すると、
白8のあと、黒から△辺りに打たれて、白の厚みが働かなくなってしまいます。
この辺りは、以前の記事でもご紹介しているので、下記よりぜひ読んでみてください!

トビで厚みを作る

ハサミに一間トビ5
黒3はAとBを両にらみ

今回メインにご紹介するのは、黒3とトビ、黒が厚みを作る打ち方です。
このトビは次に、黒Aに封鎖する手と、黒Bに封鎖する手を両にらみしています!
白はほとんどの場合、

ハサミに一間トビ6
白は4やaと受けることがほとんど

白4やaとこちらを受けて、黒5と進むことが多いです。
というのも・・・

ハサミに一間トビ7
白が左辺を守ると、黒5が厳しい

白4やaとこちらを守ると、黒5の封鎖がとても厳しいのです。
白は・・・

ハサミに一間トビ8
左下黒の厚みが強大!

白6から10などと打てば、隅の白が死ぬことはありません。
しかし、黒を固めた損が大きく、黒が強大な厚みとなってしまいました。
例えばこのような配石から、黒11や黒aなどに構えられると、
左下黒の厚みがとても働いてきそうですね。
そのため、ほとんどの場合は、

ハサミに一間トビ9
大体この進行になります。

黒3に白は4と受けて、黒5とカケる進行になります。「トビカケ定石」といわれます。
続いて、白は2の石を取られたくはない!ということで、

ハサミに一間トビ10
黒の厚み・白の実利のワカレ

白6から12まで動いて根拠を作ります。白地もそれなりに大きくなりました。
それならばということで、黒は13とケイマして、厚みを形成します。
黒の厚み、白の実利のワカレで、部分的に互角進行です。
しかしこの定石は、周囲の状況によって、良しあしが格段に違ってきます。

トビが有力な局面

ハサミに一間トビ11
三連星と連動して厚みが働き有力!

このように、右辺に三連星の構えがある場合は、黒1から5の定石が有力です。
黒13までの左辺の厚みが、右辺の黒模様と連動して気持ちいいですね!
また、黒13に白は、△との繋がりを重視して、白14やaと守るのが相場です。
それなら続いて、黒15などと大場に先行しながら、左辺の厚みがより働いてきます。

トビが相応しくない場面

ハサミに一間トビ12
黒の厚みが働きにくい

このような場面で、黒3から5と打つのは、白12までとなり、
少し黒に不満が残るかもしれません。
というのも、この局面は石が各所に分散しており、
尚且つ、右辺に△の構えがあるため、黒の厚みが働きにくいのです。
このような場面であれば、

ハサミに一間トビ13
積極的な打ち方

定石ではないですが、黒5とハサミを打ち、戦う変化もあるでしょう。
他に黒は弱い石がないので、十分戦えます。積極的な手法です。
簡明に打つのであれば、

ハサミに一間トビ14
三々もやはりオススメ!

黒3から11まで三々に入り陣地を稼ぐのもやはりオススメ!
この局面だと、黒が四隅を占めているので、
地で先行
することができそうですね。

定石後の狙い

ハサミに一間トビ15
左辺黒の定石には少し隙がある

この定石には、黒に少しだけ隙があります。この場面で考えてみましょう。
白が隙を突くとしたら、どこだと思いますか?

ハサミに一間トビ16
白1の割り込みが白の狙い

白からは1の割り込みがちょっとした狙いになります。黒が頑張ってしまうと・・・

ハサミに一間トビ17
黒2は黒が危険

できれば、黒2と切って頑張りたいところです。
しかし、これは白3から7まで、黒がバラバラ事件です。
白aの切りなどもあり、黒の収集がつかなくなってしまいます。
そのため黒は、

ハサミに一間トビ18
黒は2とオサえます

黒2とオサえるよりありません。
ただ、白3にツギを打たれると、A、B、Cと三か所も傷ができてしまいました。
どうしましょう・・・

ハサミに一間トビ19
黒4は黒が危険

黒4と守るのは、白5から9まで黒が切断され困ってしまいます。
黒4は危険です。では、

ハサミに一間トビ20
黒4は更に黒6が必要になり、足が遅い

黒4のツギはどうでしょうか。
これは白も5と出るぐらいで、黒6と守ることができるので、黒は安全です。
しかし、白7など先行されてしまいます。
これは黒の足が遅く、少し黒が不満です。

ハサミに一間トビ21
黒4のツギがベスト!

黒4とこちらをツグのがよい選択です!
白に5と出られてしまいますが、ここで、黒aと守る必要はありません。
▲はすでにカス石なのです。
そうすると、黒6などの大場に黒が先行できました。
ただ、■が切り離されて、左下が大きな白地になってしまったと思う方もいるかもしれません。
安心してください!左下隅には黒bと三々に入る手が残っています。

定石後の狙いの狙い!(動画)

ハサミに一間トビ22
白1から5と切り離されても、タイミングを見て黒6に入ることができます。

白1から5と黒を切り離されて、このまま左下隅が白地なら、確かに黒が苦しいかもしれません。
しかし、タイミングを見て、黒6と三々へ入り、生きる手があるのです!
この辺りを動画にまとめましたので、下記よりご覧いただければ嬉しいです。

黒は左下隅で生きることができます

まとめ

①ハサミにはトビを打ち、厚みを作ることもできる。

②三連星など、厚みが働きそうな場面ではトビが有力!

③トビカケ定石には、少し隙があるが、あまり気にしなくてもよい。(動画をご覧ください!)

また役に立つ形を定期的にご紹介していきます。
ありがとうございました!

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