【オススメの布石・三連星Ⅰ】囲碁教室オンラインシリーズ⑫

こんにちは!月曜級位者教室担当の俵です。
今回は、「三連星」の布石をご紹介します。
三連星は私が好きな布石でして、今後も色々とご紹介していくと思うので、三連星Ⅰとさせていただきました(笑)
今回は、「三連星とは何か」「三連星の考え方や打ち方」「三連星の弱点」などについて、詳しく解説していきます。「三連星」だけでなく、基本的な考え方や、定石についても触れますので、参考にしていただければ幸いです。

三連星とは

三連星1
黒1,3,5が三連星

黒1、3,5が「三連星」と呼ばれる形です。
言葉の通り、黒が縦に連続して星に打っている形ですね。
プロ棋士の武宮正樹九段が愛用していた布石で、タイトル戦でもよく打たれたことから、大人気の布石となりました。
三連星の布石は大きな大模様を目指す碁形になることが多く、楽しく打つことができると思います。黒番であれば、ほとんどの場合三連星を打つことができるので、ぜひ皆さんも一度試してみてくださいね!
まずは、三連星を打たれたら、白はどう打つのが良いか見ていきます。

三連星には外側からカカる

三連星2
白は外側からカカるのが普通

黒の勢力がこれ以上大きくならないように、白1と外側からのカカリがよく打たれます。普通でよいのです!
もし白が、右辺の黒地が大きくなるのが嫌だ!ということで、
ヤキモチを焼いて、

三連星3
白1のカカリは悪い

白1と内側からカカるのは、あまりよくありません。
もし黒が、

三連星4
黒1の受けは甘い

黒1と受けてくれれば、白2、4で白が黒の勢力圏で落ち着いて、▲をぼかすことができるため、白満足の図になります。
しかし、

三連星5
白の効率が悪い

▲がいるので、黒1のコスミツケが強手になります。白2、黒3のあと、▲が邪魔で、白4と狭いヒラキしか打てないためです。白は6、8と逃げるくらいですが、まだ根拠がはっきりしませんし、黒の右下から右辺と上辺が固まってしまいました。
確かに白が入った場所は荒らすことができましたが、失った損の方が大きいのです。なお、

三連星6
黒1は甘い

黒1のハサミは攻めているように見えて、白2と三々にかわされてしまうため、甘い手になります。黒1と▲が近すぎて、少し凝り形です。

カカリにはハサミがオススメ!

三連星7
普通の打ち方・これもある

白1にカカられたら、普通に黒2と受けていても問題ありません。白3のヒラキには、黒4とヒラけば、自然と右辺からの黒模様が大きくなってきます。
これでも黒は悪くないのですが、

三連星8
白を封じ込めて、右辺が黒地になりやすい。

黒2のハサミが個人的にオススメの一手です!続いて、白が2と三々に入ってきたら、右辺を大切にするため、黒4にオサえます。黒8まで白を封じ込めて、右上に黒の厚みができたので、右辺が黒地や黒模様になりやすくなっています。
なお、白が封鎖されるのを嫌って、

三連星9
黒の地が大きく、黒不満なし

白3のトビから、白5と逆に圧迫される可能性もあります。それなら黒は12まで上辺の黒地を稼いで、黒14とワリ打ちするのがよいでしょう。黒は右辺と上辺の地を稼いだうえに、黒14のワリ打ちで、上辺白の厚みを緩和しています。
私もよく黒番で、この進行になったことがありますが、勝率が高いです!
なお、黒2から白13は定石の進行で、黒白ともに、今後の狙いがあります。その辺はまたの機会にご紹介させていただきます!

ハサミ後の進行

三連星10
右上が一段落したら、白9のカカリが多い

黒8まで右上が一段落したら、再度右下に白9とカカられることが多いです。
ここでも黒は選択肢がいくつかあります。

再度のハサミ

三連星11
右辺から中央にかけて巨大化

白9には、右上と同じように、黒10とハサミを打つのもオススメです!白が11と三々に入ってくれば、黒16まで右辺をとても大きな黒模様にすることができます。
白も右上と右下で確定地を取っているので、白が悪い訳ではありませんが、黒模様が大きく、白に相当な圧力をかけることができるでしょう。
もし、白が封鎖を避けて、

三連星12
黒地が大きく、黒不満なし

白11とトバれたら、先ほどの図と同じように、黒22までの進行が予想されます。これも、黒が右辺と下辺の地を取りながら、黒22で下辺白の厚みを緩和しています。黒に不満がない進行です。

上にコスミ

三連星13
黒10も面白い

黒10と上にコスむのも面白い手段です。右辺を盛り上げながら、次に黒Aのカケを狙っています。
白がAのカケを避けようと、

三連星14
右辺から中央が巨大な模様に

白11と構えてくれば、黒12、14と更に上から圧迫していきます。
右辺から中央がとても巨大な黒模様になり、面白い打ち方だと思いませんか!
まだ白aなどの打ち込みが残っており、このまま黒地という訳にはいきませんが、入られたら厳しく攻める態勢です!
なお、白11では、

三連星15
白11の三々には、黒AとBの選択

このように白11と三々に入られることも多いです。黒の選択肢は、黒AとBになります。

三連星16
右辺を巨大化

Aの黒12なら、白は13と連絡します。黒は14やaと打ち、右下白に圧力をかけながら、右辺の黒模様を大切に打っていきます。
ただ、このあと右辺に白から入られるのが怖いという方は次図がオススメです!私もよく使います。

三連星17
右辺をわざと狭くして、模様を引き締める

Bの黒12と遮ったら黒14と外すのが好手です。これで右辺への侵入を防ぐことができます。白はできるだけ黒地に侵入したいので、白15とツケる手がありますが、黒16、18でがっちり守ります。前図より、右辺の黒地を減らされて勿体なく見えるかもしれませんが、右辺の黒地が丁度よい幅で、打ち込まれる心配がほとんどなくなるのが大きなメリットです!続いて、白19、21で隅を生きたところで、黒22などと大場に先行するのもポイント!bは黒からも白からもこの局面では小さなところになります。
なお、黒14で、

三連星18
黒14だと、右辺が止まらない。

このように黒14にハネると、白15、17となり、右辺を黒がぴったりと止めることはできません。黒は前図が勝ります。

受けも簡明

三連星19
黒10も簡明でありオススメ

黒10の受けも簡明であり、オススメです。自然と右辺が黒っぽくなりますね。白11とヒラくぐらいですが、後に黒の狙いとして、

三連星20
黒1、3の模様拡大が狙い

黒1に白2と受けさせてから、黒3と模様を拡大するよい狙いが残ります。
三連星はどのような変化になっても、大きな黒模様ができることが多いです。
白としては、拡大されすぎると、黒模様に入りにくくなるので、そうなる前にできれば荒らしたいところ。
それでは三連黒の弱点を探してみましょう。

三連星の弱点

三連星21
白が右辺に打ち込むとしたら、白AとBのどちらがよいでしょうか。

前々図より、黒1から3と進んだ場面です。
右辺の黒模様を拡大される前に、白が右辺へ打ち込むとしたら、白AとBのどちらが勝ると思いますか。
打ち込む際には、狙いをもったり、相手の強い石に近づかないことが大切です。

三連星22
白1は、強い▲に近寄り過ぎている

Aの白1の打ち込みから見ていきます。白1は、次に、aからcの三方向を見ていて、狙いとしては悪くない打ち込み地点です。しかし、▲の強力な厚みに近いため、苦しくなることが多いかもしれません。白1に対して、

三連星23
白が根拠を確保して、白不満なし

黒2と上から封鎖してくれれば、白3、5や、

三連星24
白が根拠を確保して、白不満なし

白3から7の手段で、黒地を荒らしながら根拠を確保することができるため、白に不満はありません。黒としては厳しく対応したいところです。

三連星25
黒2で白の根拠を奪う

黒2で白に根拠を作らせないのが好手です。白は3で上に逃げることはできますが、黒4で白を棒石にしてから、黒6と更に攻めていきます。

三連星26
黒の好調な攻め

続いて、白は7と逃げるぐらいですが、黒8とさらに煽ります。白9には、黒10と△に圧力をかけながら、右辺の白一団を狙うのがポイントです。続いて、白がaに受けると、黒bやcで白が本当に殺されてしまうかもしれませんね・・・そのため白はcと逃げるくらいですが、黒aで△を分断すれば、黒に不満はありません。

三連星27
白3でも前図と同じような進行に

白3のヒラキには、黒4と黒が弱くならないように守るのが冷静な好手です。続いて、白5のトビには、前々図と同じように黒6で攻めていきます。
白が外に逃げると、前図のように、白が苦しくなるため、

三連星28

白7から11まで眼形を作ってくる可能性もあります。ただこれは、とてもツラい生き方で、黒aのトビ込みなどが残り、△に大きな迷惑がかかってしまいます。また、黒bのノゾキなども気持ち悪いところですね。
他所に迷惑をかけて小さく生きるのは、基本的にはツラい生き方になります。
ここまでのことから、

三連星29
白1は黒2でツラい

白1は黒2で中々成功しないことがわかりました。白としては、

三連星30
白は1の打ち込みがオススメ!

Bの白1とこちらに打ち込むほうが勝ります。▲の強力な厚みには、できるだけ近寄らない方が、白は楽をすることができます。黒が、

三連星31
白にゆとりがある

先ほどの打ち込みのときのように、黒2と根拠を奪ってくれば、白3から5と頭を出して逃げます。黒に6と追いかけられても、白7と犬の顔で逃げれば、白にゆとりがあるように見えませんか!先程の打ち込みの図よりも、白が攻められることがありません。互角の進行です。

三連星32
黒2は方向違い

黒2のサガリは方向違いで、白3から5まで悠々と白が脱出できます。
黒は前図が勝ります。

打ち込みに封鎖されたら(動画)

三連星33
黒2のツケが一番多いかもしれません

白1には、黒2のツケがぴったりで、一番打たれる可能性が高いかもしれません。しかし、黒2とツケられても、白は右辺で大きく生きることができます。
その辺りを動画にまとめてみましたので、下記よりご覧いただければ幸いです。

三連星への打ち込み・動画

まとめ

①三連星は大模様を作りやすい布石。

②三連星に慌てて内側からカカるのはよくない。

③三連星にカカリを打たれたら、ハサミがオススメ!

④三連星で大きな模様を作られたら、打ち込んで荒らすことを考えてみる。

また役に立つ形を定期的にご紹介していきます。
ありがとうございました!

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