【秀哉の囲碁入門⑲】死活について(5)「中手」とは?

今回は「中手(なかで)」というものについて学んでいきましょう。

中手は死活問題の時にとても大事なテクニックです。

「眼に慣れる」という意味でも、ゆっくりやっていきましょう。

「中手」とは?

中手(なかで)とは、相手の眼のできる場所をジャマして「一眼」にする死活のテクニックです。

どういうことなのか見ていきましょう。

生き形の基本形

生き形

こんな形があったとします。

この形は、

生き形

白が縦横の線でしっかりつながっていて、AとBに眼があり、「二眼」を持って生きています。

白がアタリにならないことを確認してみて下さいね。

先手必勝の基本形

さて、次は下の図について考えてみます。

先手必勝の図

この図を見てどう思いますか?

白は生きているのか、死んでいるのか…

これは、どちらの番なのかで結果が変わります。

先手の人(次の手番の人)が有利になる「先手必勝」の状況なのです。

白番だったら生きる(白先生き)

まずは、白番だったとして考えてみましょう。

白が生きるためには、

白先生き

白1が良い手ですね。

ここに打つ事によって、

白生きの図

AとBに眼ができて、生きる事ができます。

OKでしょうか。

黒番だったら白を取れる(黒先白死)

では、今度は、

先手必勝の図

この形で黒番だったとします。

黒番で、白が二眼を作らないようにジャマしてみましょう!

白が打ちたい場所に先着するという考えで…

中手

黒1が好手です◎

そしてこれが「中手」なのです。(白の陣地の真ん中に置いているというイメージですね。)

「三目中手(さんもくなかで)」

三目中手

「三目の広さの陣地を一眼にする」ということで、黒1は「三目中手」という名前になります。

黒1と打つ事で、白は二眼を作れなくなるのです。

この後白が、

中手の仕組み

白A、白Bと二回続けて打って黒1を取ったとしても、

中手

白は一眼しかできませんね。

白が二回打ったにも関わらず「一眼」しかできなかったということですので、

中手

黒1と打った段階で、白は二眼を作ることができない状態になり、「死に石」になるのです。

陣地を数える時に、

死に石

こんな風にそのまま「アゲハマ」になります。(黒石を使って取る必要がない、というのがポイントですね。)

さて、今の形は三目中手でしたが、他にも、

・もう一つの三目中手

四目中手

五目中手

六目中手(花六)

など、中手は何種類か存在します。

それらをご紹介していきますね。

「三目中手②」

三目中手

この形も、黒番で「中手」にすることができます。

三目中手

白が1と打つと、AとBに眼ができてしまうことを想像して…

三目中手

黒1がGoodです!

黒1も、三目の白地を一眼にしているので「三目中手」なのですね。

白が、

三目中手

白A、白Bと二回打って黒1を取ったとしても、

三目中手

このように一眼しかできません。

黒1が良い手だということでした。

「四目中手」

四目中手

このような四目の陣地も、黒番で一眼にすることができます。

どこに打つのかというと…

四目中手

黒1です!(この場所に白が打つと、眼が二つ以上できてしまうことを想像してみましょう。)

黒1が四目中手で、ここに打っておけば、

四目中手

白がA、B、Cと三手かけて黒1を取ったとしても、

四目中手

一眼しかできず、「死に石」になります。

黒1の四目中手を打った時点で、白は二眼以上を作れないの状態になっているのですね。

OKでしょうか。

「五目中手」

五目中手

このような五目の陣地も、黒番で一眼にすることができます。

どこに打つのが良いでしょうか?

白が打ちたそうな場所を想像して、そこをジャマするのがコツです。

白が打って眼ができる場所と言うと…

五目中手

白1です。ここ打たれると、黒は白を取れなくなってしまいます。

なので、

黒としては白1を打たれないように、

五目中手

この形の時に、

五目中手

黒1が良い手です◎

白の打ちたい場所をジャマしているのですね。

ここに打つ事で、

五目中手

白の陣地が一眼になります。(五目の広さがあるけれど、眼は一つなのですね。)

では、この後、

五目中手

白2と抵抗してきたらどうしますか?

この手は次に、二眼を作ろうとしていますよ。

白はどこに打とうとしているのでしょうか。

いきますね。

五目中手

白2は次に、白△に打とうとしています。

そうすると、

五目中手

こんな感じで「二眼」できるのです。(黒が白を取れないということを確認してみて下さいね。)

さて、黒としてはこの状況にならないように、

五目中手

黒3と打つ事が大切です◎

これで白は生きる事ができません。

五目中手

この後白A、白Bと二手かけて黒二子を取ったとしても、

五目中手

白は一眼しかできませんね。(陣地の広さは二目ですが、眼は一つなのです。)

さかのぼりますと、

五目中手

黒1が好手で、白が抵抗したとしても一眼にしかできないということでした。

どうでしょうか。

これが「五目中手」という相手の石を取る時のテクニックです。

「六目中手(花六)」

なんと、六目中手というのもあります。

花六

このような六目の陣地を、黒番で一眼にすることができます。

どこに打つのが良いと思いますか?

何となく真ん中に置くイメージで、

花六

黒1です◎

花六

白1に打たせないようにしているのですね。

どうでしょうか。

中手の考え方はなんとなく伝わりましたか?

最後に、中手をまとめたPDFファイルと、中手を視覚的に覚える動画をプレゼントしますね。

中手早見表:
https://syuusaigo.com/nakade-hayamihyou.pdf

中手動画「急所は一緒」:

電波状況の良い場所でご覧ください。

では、最後まで読んで下さりどうもありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします!

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